- being with plants -

2023/09/26 21:07

葛は日本全土に自生する蔓性・豆科の植物。

春先に新芽を伸ばし、夏の間すさまじい勢いで繁茂します。

最盛期では一日三十センチ近くも伸びると言われています。


ふたつの繁殖方法があり、ひとつめは地面に這った蔓の節から根を張ります。

非常に強い生命力で、葛を刈り取っても放置するとすぐに根を張りめぐらせるのです。

ふたつめは、花のあとにできる種。

鞘のなかには二種類の種があり、うちひとつはすぐ発芽しますが、

もうひとつはすぐには発芽せず、数年から数十年経て、何かの刺激を受けて発芽するのだそう。


山中の樹齢推定三十年ほどの葛の根から澱粉をとりだしたのが葛粉。

また、乾燥させた根は漢方薬の葛根湯の原料でもあります。

初秋に藤に似た赤紫の花をつけますが、これは秋の七草のひとつとしても知られています。